このたび諫早神社に、無病息災の妖怪・アマビエさまの日本一の木像が奉安されました。諫早神社は、健康の神さま、そして九州全体の守り神がお祭りされている神社で、九州・熊本の海に現れたとされる疫病退散のアマビエとつながりを有する神社として、これまでにアマビエのペーパークラフトを無料配布するなどの取り組みを進めてまいりました。今回、諫早市在住で、チェンソーアート日本一に輝いた嶋田克海様が疫病退散の願いを込めて、アマビエさまの木像を制作し奉納してくださいました。高さ115cm・直径80cm(波140cm)と大きさも日本一のアマビエさま。また、この木造の木材は、諫早神社境内を造成した際に保管していたクスノキをご用材として活用した作品です。九州の守り神の神社、そして健康のご利益の神社で、アマビエさま木像への皆さんの疫病退散や無病息災の願いが広がり、穏やかな日常が戻っていくことを願っています。

さらには、諫早神社オリジナルのクラフトぬりえ第二弾として、医療医薬の神・病気平癒の神として名高い「おすくなさま」のクラフトぬりえを、5月14日より無料配布しています。詳しくはホームページでご確認いただけます。
https://www.isahaya-jinja.jp/

アマビエとは

日本に伝わる妖怪。光り輝く姿で海中から現れ、豊作や疫病などの予言をすると伝わっています。その姿は人魚に似ていますが、口はくちばし状で、目は菱形、黒目と白目があり、耳らしきものあり。体はウロコに覆われていて足は3本という特徴があります。江戸時代の肥後国(現・熊本県)のお話。当時の文献に、毎晩のように海の中で光るものが出没するため、役人が向かったところ、このアマビエが現れたという記録が残っています。アマビエは、役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を絵に描いて人々に見せよ」と告げたとされています。(出典:京都大学貴重資料デジタルアーカイブ)そしてこのところ、新型コロナウイルスの収束を願い、疫病退散の妖怪・アマビエが注目を集めています。

 

諫早神社とアマビエ

諫早神社は「四面宮(しめんぐう)」とも言って、九州総守護の神社です。また健康や病気平癒の御利益で知られる神様をおまつりしています。その御神徳は、これまで本や雑誌等で紹介されてきました。アマビエは九州(熊本)に現れた疫病退散の妖怪として知られています。そして諫早神社は、九州総守護の神社であること、健康の御利益で知られていることから、4月4日より「無病息災」の祈りを込めた諫早神社オリジナルのアマビエのクラフトぬりえをつくり無料で配布してきました。

 

木像の制作

このたび、九州に現れたアマビエさまの木像が、九州の守り神の神社に奉安されることになりました。制作は、諫早市在住で、これまでチェンソーアート日本一に輝いた、チェンソーアート作家・嶋田克海様の作品です。5月11日から制作を始め、疫病退散の願いを込めて二週間をかけて完成しました。無病息災の祈りが広がるようにと諫早神社へご奉納いただき、5月25日に設置、奉納されました。なお、神社での設置作業後、嶋田様ご参列のもと御霊入れの清祓(お清めのお祓い)を御神前にて行いました。当社へご参拝の皆さまにお参りいただけるよう、アマビエさま木像は参拝する所のすぐ隣に奉安しています。設置期間は今のところ期限を設けていません。

 

木像の木材

この木像の木材は、2年前に当社境内を造成した際に保管していたクスノキをご用材として活用したもので、クスノキが形を変え、そして新たな命が吹きこまれて当社に帰ってきたかたちとなります。なお、クスノキは古来より、天然の防虫剤や医薬品、香料、防臭剤など多用面に利用されてきた木で、語源の一つが「薬の木(クスリノキ)」から「クスノキ」になった、とも言われているように健康や病気平癒・薬につながる木としても知られています。

 

木像の大きさ

大きな丸太のクスノキから、チェンソーを使い、高さ115cm・直径80cmのアマビエさまを制作していただきました。また、アマビエさまは海から現れたということで、波(横幅140cm)も制作していただいています。アマビエさまのデザインは諫早神社クラフトぬりえのアマビエさまを参考にしています。日本一のチェンソーアート作家さんに制作していただいたアマビエさま木像。当社調べで、大きさ日本一とされるアマビエ木像が千葉県茂原市に設置されたとの報道を確認しています。この大きさが土台込みで高さ150cm(本体の完成写真を見ると5割程、仮に6割とした場合90cm)そして直径60cmとのことですので、当社のアマビエさまのほうが少なくとも高さ、直径とも1.2倍以上の大きさと計算され、大きさも日本一のアマビエさま木像と考えられます。

(参考)
・千葉日報(2020年5月3日)
妖怪「アマビエ」の木像
https://www.chibanippo.co.jp/news/local/688036

・東京新聞(2020年5月6日)
茂原の団体がアマビエの木像設置
https://www.tokyo-np.co.jp/article/63

 

諫早神社の概要

今から1292年前の神亀5年(西暦728年)に聖武天皇の勅願を受けて創建された。諫早地域の守り神であるとともに、九州の守り神をまつる九州総守護の神社として崇敬されている。
代表者: 宮司  宮本健一
所在地: 〒854-0061 諫早市宇都町1-12
URL: https://www.isahaya-jinja.jp/