新型コロナウイルス感染症対策講演会【諫早市旅館ホテル業組合青年部】
2020年11月9日(月)13時40分~16時00分、会場:L&Lホテルセンリュウ
11月9日(月)に諫早市旅館ホテル業組合青年部主催の『新型コロナウイルス感染症対策講演会』が諫早市永昌東町にあるL&Lホテルセンリュウで行われました。目的は新型コロナウイルス感染症についての正しい認識を持つことと各所で感染症対策をしっかり行うことで今まで以上にお客様へ安心・安全を提供していくこと。これから宴会シーズンに入る前に企画されました。
新型コロナウイルス感染症について学び、体験談を聞き、今、私たちにできることを考える機会にと、諫早市・大村市の旅館ホテル業組合関係者、飲食、美理容に携わる方々、一般などを合わせて約50名の参加者が聴き入っていました。
講演会は2部構成。
一部では感染症の専門医でもある長崎大学熱帯医学研究所教授の安田二朗さんが「新型コロナウイルスへの対応」をテーマに講演。ウイルスの感染状況から構造、症状、生活環境、重症化しやすい人、後遺症、検査の種類、これから気温が下がってくると春先まで感染者数が増えてくる可能性が高いことや新型コロナウイルスやインフルエンザはアルコールによる消毒が有効であること、症状が出ていない時が一番ウイルスが出ているので気をつけること、水洗いでも十分効果があることなど多岐にわたりわかりやすく説明。感染症対策を推進していくことが重要で平時から準備をしておくことの大切さを学びました。地域、国、世界の安心安全のためにこれからのウイルス研究、ワクチン開発にも期待したいところですね。
二部では4月に長崎市で初めて宿泊者の感染が確認されたホテルウイング・ポート長崎の九州教具㈱代表取締役社長 船橋修一さんが「その時何がおこったか」テーマに講演。感染者が出た時にどのような対応をされていたのか?実体験に基づいた話であり、皆さん興味津々の様子。公表、休館を素早く決めたこと、お客様への安全対策、従業員へのケアまで緊急事態に備えた準備があったから混乱も最小限に抑えられたのだろう。従業員への感染対策では当たり前を当たり前に行うこと。毎日の検温は当然、熱があったら帰社させる。一人減ってでも仕事が回る仕組み。業務の中で何を削るのかの決断、今のうちから感染者が出た場合どうするのかという見えない部分への投資が大事になるという言葉が特に印象に残りました。
【参加者の声】
〇今まで言われるがままになんとなくマスクをして手洗いしてという感じだったのが、専門家の話を直接聞けたことで納得でき少し安心できました。
〇感染者が出た時の対応が的確だと思いました。前もってSARSの時から対策していたことが感染を広げなかった大きな要因だったとわかりました。
〇興味深い話を聞くことができました。事業所に帰って今後の対策のヒントになることが多く良い機会となりました。