テーマ:固定金利VS変動金利
住宅ローンを借り入れた方の最近のローンタイプは完全固定型が約4割、変動型が約3割、
固定期間選択型が約1.5割といわれています。
今回は固定金利VS変動金利という切り口で「金利のタイプの違い」と「生活の中で返せる
お金がいくらくらいなのか」を尋ねました。教えてもらったのは長崎の住宅ローン相談所、
住まいのFP相談室長崎店の松下さんです。
始めに結論をいうとどちらにも一長一短あり、どちらも正解であるという事。
それは金利タイプがひとつに淘汰されておらずどちらも選ばれ残っていることからも考えら
れます。
その中で松下さんは、一度住宅ローンを契約すると簡単に変更できないから一度の判断で最後
まで払い続けていくためにはそれなりの情報と正しい判断を相談された方に与えたいという価
値観をお持ちでした。
金利のタイプの違い
長期固定金利はその名のとおり、最初に決められた金利をずっと払っていくものです。最初の
手続き以降借入先との交渉などの手間暇がかからないことが特徴です。
次に変動金利ですが例として5年変動で35年借りた場合を考えます。
まず初めの5年一定額の返済額を払っていきます。5年後、その時代に合う金利に変動し支払
いが続いていきます。この時に支払額が多くなるかもしれないし少なくなるかもしれない、そ
れが「今」分からないところが肝です。
この場合であれば変動時期が7回発生し、金利を少しでも安くしたい方はその都度になにかし
らのアクション(金融機関へ交渉など)を起こさないといけないことが出てくるのも特徴です。
何を見て金利変動のものさしにするか
今の金利が高いのか低いのかを過去の金利動向をみてひとつのものさしにします。過去から見
ると今は低金利と言えるでしょう。ものさしの捉え方は人 それぞれなので人それぞれに正解、
不正解があります。さらに日本内外の景気など、ものさしは人によって増えます。
ものさしの捉え方と感情
金利動向をみて、この先まだまだ下がるぞという期待感が勝つか上がるかもしれないという不
安感が勝つかという感情によって見え方が揺り動かされます。
例えは良くないですがギャンブルに例えると…長期固定金利を選択し払い終わったときのイメ
ージは請求書(損)も無ければお釣り(得)もないです。変動金利の完済後イメージは請求書
(損)があれば負け、お釣り(得)があれば勝ちです。この35年間のドキドキ。どちらが自分
の性格に合っているかは納得できる選択に大きく関わります。
『借りれるお金』と『返せるお金』の違いを知っておく
『借りれるお金』は金融機関から借りれる額、『返せるお金』は家庭の収入から捻出できる住宅費。
家庭の生活水準や価値観はそれぞれ違うのでこれらを崩すと相当なストレスになります。
正直言って相当な我慢をしてまで家は必要なのか?自分たちが今の生活水準を保ちながらいくら
の予算ならば『返せるお金』なのかを知る必要があるのではないでしょうか?
生活の中で返せるお金がいくらくらいなのか
継続して返済していける金額を考えると収入の30%と言われています。
年収400万で具体的に計算すると、まず400万の30%が120万、これを月額にすると10万に
なります。これが一般的に返していくことができる金額の目安になってきます。
固定金利VS変動金利まとめ
35年の住宅ローンは長い、その期間いい時もあれば悪い時もあるはず。ポイントは後悔しな
い選択ができるかどうか。そのためには自身の性格を考え、金利が下がる期待感と上がるか
もしれない不安感どちらをより尊重するか。そして『返せるお金』を具体的にシュミレーシ
ョンできるライフプランニングすることで返済額をよりリアルにシュミレーションしていき
自分でしっかり考えることで正しい判断まで持っていけることができるでしょう。
住宅ローンの不安を安心に変えて家づくりへ
住宅ローンの個別のリアルシュミレーションは住まいのFP相談室長崎店で。
電話 095-861-1330
住所 長崎市稲佐町3ー1 1F